ゴー宣DOJO

BLOGブログ
みなぼん
2024.7.10 17:02政治・経済

フランスの“民主主義”を美化し過ぎでは??

昨晩の『倉持麟太郎のこのクソ素晴らしき世界』を視聴しました。

フランスと日本は、そもそも歴史や社会の成り立ちが違い過ぎるし、
金塚氏をはじめ皆さん、フランスの“民主主義”を肯定的に見過ぎているような印象を受けました。

冒頭にルペンら極右政党の国民連合が何を主張しているのか?というところで、
「自国民優先」「二重国籍者の公職就任制限」を掲げていると説明した後に、
「そもそも日本は『自国民優先』主義で、二重国籍については認めてすらいない」
だから「日本がルペンらを極右だというのはどうなのか、という話でもある」
と言っていて、番組の終盤でも
「日本はもともと極右」「これ以上、右に行ったらどうなっちゃうのか」
と話していました。

私はもうここから違和感しか持ちませんでした。
日本の政治は戦後、長らく左翼に牛耳られていたし、それに影響を受けたサヨク的思考や戦後民主主義的価値観は、今でも日本人の大半を占めています。
安倍晋三が大好きなネトウヨ的な層はいますが、それでも日本の政治は総合的に見て左翼的でしょう。

そもそも、移民が多いフランスで
「国に住んでいる者を全員包括的に支えるのが国民だ」「二重国籍を認めろ」
という声が大きくなるのは当然ですが、
それを日本に持ち込むのはまったく前提が違うと思います。

さらに、
人種とか国籍とか関係なくフランスに住む人間は支える、それがフランスのsocialだ
とフランスの価値観を説明していましたが、
人種差別とか露骨にあるし、日本以上の格差社会のくせに、何を美化してるのだろう??と思ってしまいます。

極右政党の支持者が増えたことに危機感を覚え、「反国民連合」の大キャンペーンが行われたことが、さも正しい“民主主義”の在り方のように語られていましたが、
国民連合の支持者だって国民なのに、その人たちの声をかき消しておいて、何が“民主主義”なのでしょうか?

移民が多くて、貧富の差も激しくて、体感治安も悪くなっていて、自分のまわりを見ても、だんだん自分の国じゃなくなっていく不安を感じている人が多く、そういう人たちがルペンたち極右政党を支持している……
と金塚さんも説明していましたが、そうなるのは当然だろうなと思います。

民主主義が大事だと言うなら、そういう人たちの不安や不満を抑えつけ、意見を無視するやり方は間違っている。

正直、“フランスの民主主義から日本は学ぶことが多い”とは到底思えませんでした。

 

みなぼん

次回の開催予定

令和6年 10/5 SAT
15:00~17:30

テーマ: 「歌謡曲を通して故郷・福岡を語る」LIVE in福岡

INFORMATIONお知らせ